アトピー肌だと、新しいコスメを試すのさえ勇気がいりますよね。特におしゃれを楽しみたい20代・30代にとって、白髪の問題は本当にデリケート。鏡を見るたびに「染めなきゃ」と思うけれど、その後に待っているかもしれない「かゆみ」や「腫れ」を想像すると、どうしても足が止まってしまいます。
私自身も、肌バリアが弱くて何度も頭皮トラブルを経験してきました。でも、白髪を放置するのは自分らしくない気がして、一生懸命「肌に負担をかけない方法」を探してきました。今回は、同じように悩んでいる皆さんのために、アトピー肌でも無理なく続けられる白髪ケアのリアルな落としどころをご紹介します。
どうしてアトピー肌だと白髪染めがこんなに辛いのか
アトピー肌は、もともと肌の表面を守る「バリア機能」が少し弱めです。そのため、健康な肌の人ならさらっと流せるような薬剤の刺激も、私たちの肌は敏感にキャッチして「痛い!」「かゆい!」と信号を出してしまいます。
白髪染めで起こるトラブルには、実は2つのタイプがあります。一つは、塗っている最中からヒリヒリする「刺激性」のもの。これは頭皮が乾燥していたり、その日の体調が悪かったりするときに、薬剤のアルカリ成分などが直接しみてしまう状態です。もう一つは、染めた翌日以降に猛烈にかゆくなる「アレルギー性」のもの。特に「ジアミン」という成分が原因であることが多く、一度反応してしまうと、次からはもっとひどい症状が出やすくなるので、自分のタイプをしっかり見極めることが大切です。
迷ったらまずは皮膚科で自分の原因を特定することから
「自分に合う染め方がわからない」と一人で悩んで、市販のものを片っ端から試すのは、実は一番のリスクです。アトピー肌の私たちにとっての最短ルートは、まず皮膚科の先生に相談してみること。病院ではパッチテストを行うことで、自分がどの成分に反応しているのかを正確に調べてもらえます。
もし「ジアミン」がNGだとわかれば、それが入っていない「ノンジアミン」の製品を選べばいいだけなので、おしゃれの選択肢がぐっとクリアになります。「どの種類なら使っても大丈夫そうか」というプロの意見をもらえるのは、本当に心の支えになります。まずは自分の肌の個性を知ることから、安心できる白髪ケアをスタートさせましょう。
酸化染毛剤を避けて自分に合った別の染め方を見つける
「普通の白髪染めがダメなら、もう一生染められないの?」と絶望しなくて大丈夫です。今、アトピー肌の方の間では、一般的な「酸化染毛剤」ではない、別の仕組みで染める方法が賢い落としどころとして選ばれています。
例えば、髪の表面を優しくコーティングする「ヘアマニキュア」は、髪の内部を壊さないので刺激が少なめです。また、毎日のバスタイムで手軽に使える「カラートリートメント」は、保湿成分がたっぷり入っているものが多く、乾燥しがちなアトピー肌との相性も抜群です。一度で真っ黒にはなりませんが、少しずつ自然に馴染ませていく感覚が、今の気分にも合っています。他にも「オハグロ式」といった非ジアミン系の染料もあるので、自分のライフスタイルに合うものを宝探しのように見つけてみてください。
天然成分のヘナなら絶対安全という思い込みには注意
「化学物質が怖いから、天然100%のヘナにしよう!」と考えるのは自然な流れですが、ここにはちょっとした落とし穴があります。市販されているヘナの中には、短時間でしっかり染めるために、こっそり化学染料を混ぜている「ケミカルヘナ」というものが混ざっていることがあるからです。
「天然だと思って使ったのに、顔まで腫れてしまった」という悲しい経験をしないために、選ぶときは必ず成分表示をチェックしましょう。「天然100%」であることや、植物以外の成分が入っていないことを確認するのが鉄則です。また、植物そのものに対するアレルギーが出る可能性もゼロではないので、オーガニックだからと過信せず、慎重に試していくのが賢いおしゃれのルールです。
美容院で相談する時は地肌につけない塗り方をお願いする
セルフカラーは節約にはなりますが、どうしても薬剤が地肌にべったり付きやすいのが難点です。もし予算が許すなら、プロの美容師さんの技術を借りるのが一番安心です。予約の際には必ず「アトピーで肌が弱いこと」を伝えましょう。
最近では、地肌に薬剤を一切つけずに根元ギリギリから塗ってくれる「ゼロテク」という技術を持っているサロンも増えています。また、染める前に頭皮専用の保護オイルやスプレーをたっぷり使ってもらうことで、薬剤が肌に触れるのを最小限に抑えることができます。自分の肌の状態をオープンに話すことで、一緒に最適な解決策を考えてくれるパートナーのような美容師さんを見つけることが、長く綺麗を続けるコツです。
染める前のパッチテストと染めた後の保湿ケアの徹底
どんなに「肌に優しい」と評判の製品でも、私たちの肌は気まぐれ。前は大丈夫だったからといって、今回も絶対に大丈夫とは限りません。だからこそ、毎回必ずパッチテストを行うことを自分との約束にしましょう。腕の内側に塗って、48時間後の肌の状態までしっかり見守ってあげてください。
そして、無事に染め終わった後のケアもとっても重要です。染めた後の頭皮はいつもより乾燥しやすく、バリア機能がさらに低下しがち。低刺激の頭皮用ローションや美容液で、お顔と同じようにたっぷり保湿してあげましょう。肌のバリアをしっかりサポートしながら、無理のない範囲で白髪ケアを楽しんでいきましょうね。

